北野保育園は「和・気・愛・愛」をもって、地域の子育ての支援を行います。

保育園ブログ

「徳丸たんぼ」を知っていますか

 梅の花がきれいです。本園の梅の木は年末に開花して1か月以上たって満開になってきたという感じです。年末年始が暖かく、1月中旬から急に寒くなったからでしょうか。北野保育園の名前の由来は

 北野神社からきています。北野天満宮がお祀りしているのは、菅原道真公です。道真公は梅をこよなく愛したといわれています。園の梅の木は開園からあったわけではありませんが、私が小学生のころから毎年、きれいな花を咲かせています。

 北野神社では毎年2月11日に国指定重要無形民俗文化財に指定されている「田遊び」の神事が催されます。五穀豊穣、子孫繁栄を願って行われるのですが、昔は高島平一帯が「徳丸たんぼ」と呼ばれていたのをご存知でしょうか。私もさすがに記憶にはなく、たんぼというか、野原みたいなところで兄が写っている写真を見たことがあるくらいです。ですから、徳丸たんぼのイメージは今まで全く想像できませんでした。

 ところが、先日分園の大家さんから50年以上前の航空写真を見せてもらってびっくり!荒川から北野神社のすぐ近くまで一面たんぼが広がっていたのです。大家さん曰く「みんな何で北野神社で田遊びをやるのかわかってないけどこういう写真見るとわかるんだよ」。なるほど、その写真を見ると板橋区の3分の1くらいは田んぼではないかと思うほどの広さです。水路や川もはっきり写っています(写真はカラーで再現しています)。

 人々は太古から自然の力に畏怖の念を抱き、五穀豊穣を祈り、そして神様に感謝をしていました。それが「うた」になり「おどり」になり表現されていたのです。田遊びもこの神事が1000年以上続いています。さまざまな思いを込めてうたい、おどり、かなでる。保育園の今年のテーマも「うた」です。さて、13日の発表会で子どもたちはどんな表現を見せてくれるでしょうか。園長 田中 裕

 

2016年02月03日   北野保育園

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