１９０７年に製作された世界でも最古級のメリーゴーラウンド、東洋最大のコースターと言われたサイクロン、世界初の流れるプール、日本初の波のプール、大型ウォータースライダー、フライングパイレーツなど、子どもだけでなく大人もぞくぞくするようなアトラクションは１年に１回くらいしか行けない私たちにとって本当に楽しい遊園地でした。

私は小学生の時に初めて親に連れて行ってもらいました。当時はイオンの前の徳丸通りから出るバスで直接、豊島園に行くことができました。何回めかに行ったときに初めてサイクロン（ジェットコースター）に乗りました。今では富士急ハイランドを始め、日本各地に絶叫系のジェットコースターがありますが、昔は豊島園ほどすごいサイクロンはなかったと思います。初めて乗る子どもにあの独特の浮遊感はかなりのものでしたから、今でもその興奮を覚えています。

中学生のときは（当時は学期末、学期始めは短縮授業だったので）９月の始めの午後に大勢の友達とプールに行ったり、高校のときには豊島園の近くに住んでいた友達の家に泊まり込んで次の日に女の子の友達と合流して豊島園に行ったりしました。

大学生のときにはディズニーランドが開園しましたが、手軽に行けないので豊島園にも時々行っていました。大人になってからは、教え子や自分の子どもを連れていくなど自分の人生の中で「としまえん」は、いつも身近にある『夢の国』でした。閉園はとても寂しいな。園長　田中　裕