北野保育園は「和・気・愛・愛」をもって、地域の子育ての支援を行います。

保育園ブログ

オリンピック雑感

 おそらく今日配布されるあちこちの保育園や学校のおたよりが「オリンピック」ネタであろうと想像されるほど、今回のオリンピックは盛り上がりました。このブログは園だよりとネタが重ならないようにしているのですが、今回はかぶります(笑)。

 体操、水泳、柔道、テニス、レスリング、バドミントン、陸上、卓球、シンクロなどなど。前回のロンドン五輪の反省を活かしたチーム運営がなされた競技が多かったようです。柔道の井上監督は通常の乱取りを細分化して立ち技、寝技に特化した稽古をしたそうです。シンクロの井村ヘッドコーチは復帰したらまったく変わり果てていたチームを猛練習だけでなく、今どきの選手に目線を下げて練習中に提案をさせたりしたそうです。

 昔ながらの精神論での指導や練習でなく、精神的にも肉体的にも今の時代に合わせたやりかたに替わることが必要なのでしょう。それにしても、お家芸といわれる柔道や水泳、体操は日本発祥、日本の環境等で伝統的に強いのですが、陸上やテニスでメダルを取るというのは驚きです。一昨年の錦織選手の全米オープン準優勝もそうですが、私が学生のころは陸上やテニスで日本人が世界に伍して活躍することなど考えられませんでした。日本人の体格では根本的に欧米やアフリカの選手には追い付かないというのが定説のように言われていました。それを考えると、体格差では勝てない相手に勝つというのはまさにチームの力でしょう。

 ところで、

レスリングの吉田選手が4連覇を果たせなかったのは残念でしたが、相当の重圧を背負っていた吉田選手の気持ちの意識下では解放されたかもしれません。チャンピョンを目指すことよりも王座を守ることのほうがはるかに難しいといいますから、人には計り知れないプレッシャーを長年抱えたまま五輪を重ねて来たのでしょう。

 頑張りたい、しかし、怖い、つらいという相反する思いは、子育てするお母さんにもあるでしょう。それどころか、最近は孫の預かりを頼まれて「うつ」になる「孫源病」というものがあることが新聞の投書欄に精神科医から寄せられていました。孫はかわいいけど、怪我が心配で目が離せない、という状況で、まさに「来てうれしい、帰ってうれしい孫嵐」という心境だそうです。祖父母が頑張りすぎないように、家庭でも仕事の調整をする必要もありますし、保育園の子育て支援や保育も今後ますます大切になるのでしょう。園長 田中 裕

2016年09月01日   北野保育園

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