和・気・愛・愛 園だより6月号
親子の会話
園長 田中 裕
ある学校の6年生の作文です。
「パパ、くつ下に穴があいているよ」
「あけているの。通気性をよくするために」
「パパ、かれい臭がするよ。」
「インドカレー臭?そんなにおいしいにおいがするの?」
「パパ、さっきおじいちゃんがステテコ姿でうろうろしてたよ」
「ステテコはいてたんでしょ、何もはいてなかったわけじゃないんでしょ。だったらよかった」
「パパ、仲のいいお友達ってどうしたらできるのかな」
「えっ、お友達がほしいの?パパがいるのに」
父と私のいつもの会話です。父と話していると、私が予想しているような答えは全く返ってきません。友達のことのような、けっこう悩んでいることでも、笑いにすりかわって返ってきます。解決になっているかというとそうでもないけど、笑っていると「まっ、いいか。そんなこと悩まなくても」という気分になるから不思議です。食事に行って注文したものと違うものがでてきても「これがこのお店のおすすめなのかもしれないよ、食べてみよう」と父は言います。手違いを怒るのではなく、おもしろがろうとするのです。父は「ちょっとした発想の転換だよ。これができると人生楽しくなるよ」と言います。きっとそうだろうなあと私も思います。
「パパ、百点取ったよ、ほら」
「えー、まるしかないの。パパ、ばつも見たかったなあ」
「パパ、いつも楽しいお返事ありがとう」
・・・・どうですか、この家庭の様子が目に浮かんできませんか。子どもに対しては、日頃どうしても注文ばかり、指示ばかりになりがちです。思春期間近の女の子に対しては親子の会話も難しい時期になるものですが、このやわらかく、奥の深いお父さんの言葉は子どもの心を大きく育てるに違いありません。
―6月の行事予定―
6月のクラスのねらい
0歳児 |
・衛生面に留意し、梅雨期を気持ちよく過ごす。 ・手先を使った遊びや、ふれあい遊びを保育者と一緒に楽しむ。 ・色々な姿勢で動いて遊ぶ。 |
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1歳児 |
・梅雨期を快適に過ごす。 ・自分の気に入った遊びを見つけ保育者と関わりじっくり楽しむ。 |
2歳児 |
・一日の流れに慣れ、一人でできることを自分でやってみようとする。 ・砂・水・泥などの自然物に親しみながら遊ぶ。 |
3歳児 |
・朝の支度や帰りの支度を自分でしようとする。 ・梅雨期の身近な自然に触れる。 |
4歳児 |
・梅雨期の自然を見たり触れたりして興味・関心を持つ。 ・遊びや生活の中で簡単な約束事を確認しながら守ろうとする。 |
5歳児 |
・友達と関わりを深めながら遊びを発展させていく ・時計に興味を示し、時間を意識しながら活動する。 ・梅雨期の活動を楽しみ自然に関心を持つ。 |
― お 願 い ―
<お迎え時のお子さんの遊びについて>
<本園正門の解錠時間の確認>