和・気・愛・愛 園だより7月号
言葉の力(親子の会話2)
園長 田中 裕
「いいかげんにしろよ、ブッ飛ばすぞ」
突然の大声に私はびっくりして隣のA先生と顔を見合わせてしまいました。遠足の下見でのできごとです。声の主は品のよさそうな美人の若いお母さん。子どもは3、4歳児の男の子といったところでしょうか。
男の子がぐずっているわけでもないのにバギーを押しながらお母さんが唐突にどなったので驚いたのです。子どもは大人の都合どおりに動いたり、物事を判断したりはできないものです。親の癇(かん)に障ることも多々あるでしょう。感情的に怒ってしまうこともあるでしょう。そこは重々承知でお願いしたいことは、言い方、言葉の使い方(選び方)に充分気をつけてほしいということです。
汚い言葉、聞いていて嫌な言葉は、大人にも年端のいかない子どもにも同じように魂に突き刺さります。乱暴で強い口調、あるいは汚い言葉を大人から向けられた子どもは、その場はおとなしく引き下がっても、それが繰り返されるうちにやがて同じ言葉を誰かに向かって言うようになります。
言葉には見えない力があります。それを昔の人は言霊と呼びました。同じ言葉でも使う状況、使う人、言い方によって聞いた人の心を揺さぶります。ましてやきれいな言葉と汚い言葉の違いは、文字から受ける印象まで異なります。
「ありがとう。うれしいな。たのしい。きれいだね。よかったね。すばらしい。がんばったね。おいしい。おもしろい。」
「ふざけんな。ばか。なにやってんだよ。うるさい。いらねえ。やめろ。~じゃねえよ。きもい。うざい。」
こういう言葉を使っていませんか。こういう言葉が氾濫しているテレビをお子さんが見ていませんか。保育園では聞いて快い言葉と嫌な言葉の違い、そして状況に応じた言葉の使い方、選び方を教えていきたいと思います。ご家庭でもきれいな美しい言葉を子どもに聞かせてあげてください。
―7月の行事予定―
7月のクラスのねらい
0歳児 |
・快適な室内環境の中で食事・睡眠を十分にとり体調に留意していく。 ・安全で楽しい雰囲気の中で少しずつ水に慣れ自分から遊ぼうとする気持ちを育む。 |
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1歳児 |
・水・砂・泥などに触れて夏ならではの遊びを保育士や友達と一緒に楽しむ。 ・周囲の物や身の回りの事に興味を広げる。 |
2歳児 |
・一人ひとりの健康に配慮し、夏を元気に過ごせるようにする。 ・砂、水、泥の感触を楽しみながら夏ならではの水遊びを十分に楽しむ。 |
3歳児 |
・水・泥・絵具などを使い保育者や友達と一緒に楽しむ。 ・夏の生活の流れを知り、着脱・身体を拭くなど自分で取り組んでいけるようにする。 |
4歳児 |
・水を使った遊びに喜んで参加し、試して発見する楽しさを味わう。 ・話を聞く姿勢を身につける。 |
5歳児 |
・夏ならではの遊びを十分に楽しみながら新しいことにチャレンジしていく。 ・自分の思いを伝え、相手の思いに気づきながら友達と一緒に遊ぶ。 ・身の回りの環境を自分で気づき自ら整えようとする。 |
― お願い ・お知らせ―
<平成25年度利用者調査について>
<分園玄関の施錠について>
<本園のセキュリティについて>
<保育実習・職員の異動等について>